和歌山市で一番早く咲くといわれている、早咲きの桜が咲いていました。
どんなに寒さが続いても、花は春を知らせてくれます。
季節の移り変わりを教えてくれます。
この桜の写真を撮っていると、次から次へと人が集まってきました。車を止めて、桜の前で家族写真を撮る人、自転車に乗って大きなカメラを持ってくる人、犬の散歩の途中で桜の木を見上げる人…私の後ろにも車が次々止まり、携帯電話を持って車から降りてきて写真を撮っていました。60歳半ば位の女性の方が、車から降り、私の隣にきて、写真を撮りながら「きれい、きれい、凄くきれい、本当にきれい…お父さん見てきれい…」とご主人に伝えるのですが、その方のご主人は、車から降りてきませんでした。奥さんの方は、ずっと私の横で「ああきれい。本当にきれい。本当に良かった。遠くに桜を見に行こうとしていたけれど、こんな近くで、こんなきれいな桜が見れて、本当に良かった。本当にきれい…」と言い続けるのです。「あれ?」と私は思いました。その奥さんのエネルギーがどんどん変わっていくのです。桜を見て、ただ素直に「きれい、きれい」と言っているだけの奥さんが、どんどんきれいになっていくのです。桜の木と奥さんのエネルギーが融合していくのです。
目の前の美しいものに「きれい」と思える心。
目の前の有り難いことに「ありがとう」と思える心。
美味しいものを食べて「おいしい」と喜べる心。
おもしろいことに思いっきり笑える心。
思いがけないできごとに感動できる心。
人や動物、生き物に対して愛おしいと思う心。
当たり前のことに感謝できる心。
そんな心が幸せに繫がっていくのです。
私は、せっかく肉体を持って生まれてきたのですから、今の自分が感じられるものを素直に感じて生きていきたいと思っております。心を次元上昇させていくと、感じるものが変わっていきます。
生きていることがとても楽しく、毎日が新鮮です。生きている素晴らしさを実感します。