アスファルトやコンクリートの隙間から生えている草って凄いですよね。
数年前のある日、草を抜いていた時のことです。
「こんな隙間から出てきて、こんなに大きくなって、凄いパワー!でも、この草を抜かなければいけない。引っ張れば、ちぎれてしまうし、せっかくこんなに大きくなったのに抜くのはかわいそう…」そう思ったときです。
「大丈夫!根っこがあるから大丈夫!」という声がきこえたのです!
「えっ?大丈夫?根っこがあれば大丈夫?そうか…伸びたところを切れば根っこに栄養がいくから、より一層元気になる。人間も同じか!」と思いながら、アスファルトの隙間から出ているところを切りました。
「根っこがあるから大丈夫!」という声が、しばらくの間、耳から離れませんでした。
「まだ出てこない…早く出てこい!」と願っている私がいました。
しばらく経ったあるとき、同じところから、しっかりと伸びているのを確認したのです。
『根っこのちから』を教えてくれるだけでなく証明して見せてくれました。
そして昨年の夏。
毎年秋に、真っ赤に紅葉した姿を見せ、年中楽しませてくれる「初雪かずら」が、猛暑で枯れてしまいました。
残念に思いながら植木鉢から抜こうとしたとき、「まだ大丈夫!」という声が聞こえたのです。
「大丈夫っていっても、ここまで枯れてしまっているのに、本当に大丈夫?でも大丈夫っていうなら大丈夫か…がんばれ!」と信じてお水をあげていました。すると3か月後「ほらね♡」と新芽が顔を出したのです。
外側がどうであっても、根っこのちからでパワーアップしてどんどん蘇ってくるのです。
命のちからを感じます。
私たちの心も身体も、どんどん蘇っています。
心が傷ついても、折れそうになっても、病気やケガをしても、自然治癒力が働き新しい自分に蘇ってます。
知らないところで大きな力が働いてくれています。
その大きな力と繫がっている、命の根っこのパワーを高めていくと、心も身体も元気になり、幸せになっていくのです。伸びた枝葉を一気に切り落とすと根っこのパワーが高まり、パワーアップした新しい芽が出てきます。
草木は、根っこがあれば蘇るのが当たり前。花が咲くのは当たり前。
人間は、生きていれば自然治癒力があるのは当たり前。
同じものを見て、当たり前で終わらせるのと、
当たり前のことに意識を向けて、喜び、感動、感謝を実感できるのとでは、生きている世界が大きく違います。あなたが見たもの、あなたが感じたもので、あなたの世界ができているのです。